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✿突発小説@封殺鬼05
突発小説⑤(2006.7.7)


七夕が終わる寸前に、今日が七夕と気付いて30分ほどで書き上げた突発です。
誤字脱字が多いのは勘弁して下さい…;;

*・・・*・・・*・・・*・・・*・・・*・・・*・・・*・・・*・・・*・・・*・・・*

 今日は7月7日―巷で言う七夕だ。
 それを思い出したのは、仕事から帰った弓生がリビングのドアを開けた時だった。お約束のように飾ってある笹の葉―。ご丁寧に短冊まで飾っている。弓生はフウッ…と呆れるように溜息を吐くと、聖がキッチンからひょっこり顔を出した。

「ユミちゃん、お帰りー」
「ああ」
「丁度良かったわ!素麺が茹で上がる所やから、早よ着替えてき?ほんで座って待っとって」
 笹に関してなにか言おうと思ったのだが、余りに朗らかに言われたものだから、言われたとおり弓生は着替えてくると椅子に腰掛ける。するとその前に茹で上がったばかりの素麺が置かれる。
「ほな、毎年恒例の素麺や!延びんうちに早よ食お?」
「…恒例?」
「なんや、知らんのか?七夕の日に素麺食ったら大病に為らんのやて。せやから毎年七夕の日には素麺食っとるやないか」
「そうだったのか…知らなかった」
「せやで?せやからユミちゃんが病気に為りませんようにて毎年素麺にしとるのに…張り合いないなぁ…」
 聖はつまらなそうに素麺を啜るが、考えてみれば1000年以上も生きてきて、大病も何もない。
 どうしてこの相棒はそう言う迷信に拘るのか―
 そう思いながら、弓生も素麺を口に含む。
「……」
 思わず動きが止まる―すると、正面に座っている聖がにんまりと笑う。
「どや?旨いやろ?」
「…ああ」
「このタレな、研究に研究を重ねたオレの自信作なんや」
 自慢げに胸を張る聖。もっと違うことを研究しろと言いたいが、旨いのでここは黙って食べる。
 すると聖がふと思い出したように口を開く。
「せやけど彦星と織姫も可哀想やなー」
「なんだいきなり」
「せやかて、一年に一度しか会えんやんか?オレやったら無理や…ユミちゃんに一年にいっぺんしか会えんかったら、寂しくて死んでしまうかもしれん」
「馬鹿なことを…黙って食え」
「ユミちゃんは?ユミちゃんはどうや?」
 ずいっと身を乗り出す聖。
「………」
 だが、それを無視するように素麺を啜る弓生。
「なぁなぁ、ユミちゃぁん」
 答えないといつまでも言ってそうだから、弓生は箸を置いた。
 そして、冷えたビールを一口飲んでから呟いた。
「そうだな…静かになるだろうな」
「なんやそれー!」
 ふてくされるように口を尖らせる聖。
 予想通りの反応に頬を緩めながら弓生は続けた。
「だが…それはつまらない人生だな」
「ユミちゃん」
 その言葉にいじけていた表情が一変に笑顔に変わる。
 そして笑いながら再び素麺を啜る。
「旨いな、ユミちゃん」
「ああ」
「きっとユミちゃんと一緒やから旨いんやな」
「…ああ」
 
空には満天の星―。そして天の川が掛かっている。
まるで彦星と織姫までもが見つめているように―。


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